連作障害について 2<連作障害に負けない野菜づくり>
同じ野菜だけでなく、同じ科の野菜もNG
同じ土で育てると連作障害が起きやすいのは、同じ種類の野菜だけではありません。
同じ科に属する野菜でも同じように連作障害が起きます。例えば、トマト、ナス、ジャガイモなどはナス科の野菜ですが、トマトの後にナスを植えても連作障害が起きやすくなります。
他にもウリ科やマメ科、アブラナ科の野菜も連作障害を起こしやすい野菜です。
逆に、カボチャやネギ、タマネギ、サツマイモなどは、連作しても障害が出にくい野菜です。ハクサイやコマツナなどのアブラナ科の葉物野菜は、連作障害で根こぶ病が発生しやすくなるので注意が必要です。
今回は、連作障害を起こさないために、いくつかの栽培ポイントをご紹介します。
相性の良い野菜を後作に
一生懸命に育てていよいよ収穫という時に、連作障害が原因で枯れてしまうなんて…本当にガッカリですよね。
野菜づくりでは、後作に相性の良い野菜を組み合わせると、病害虫の発生を軽減 してよく育ちます。
例えば、トマトの後作にはキャベツやブロッコリー、ナスにはカボチャやエダマメ、タマネギにはトマト、ダイコン、キャベツなどが相性の良い組み合わせ。
連作障害を防ぐわけではありませんが、野菜同士の相性を考えてローテーションを組むのも、成功への近道かもしれません。
障害対策も、土づくりが大切
連作障害を防ぐ方法はいくつかあります。土壌に伝染する病気が原因になっている場合は、太陽熱で土壌を殺菌したり、堆肥など有機物を投入する方法もあります。
土壌に住む微生物のエサとして有機物を与えることで、植物の生育環境を整えてくれる有益な微生 物を増やすことができます。
でも、どれか一つだけ行えば安心というわけではないので、同じ野菜を続けて作るのではなく、輪作を心掛け、さらに有機物の投入、 太陽光による消毒など、しっかりと土づくりを行うことが大切。
やはり、連作障害対策でも「土」が基本なんです。
スペースを区切ってローテーションで育てよう
連作障害を防ぐには、同じ場所(同じ土)で、続けて同じ野菜を育てないのが一番。何しろトマトやピーマンなどを育てた場所は3〜5年も休ませる必要があると言われます。
でも、スペースが限られた家庭菜園では、そんなに休ませていたら、野菜が作れなくなってしまいます。だから数年先まで計画を立てておくのはとても大切ですよね。
また、スペースを区切って、一年ずつ区画をずらしながら、ローテーションして、栽培するのもオススメです。
また、どこで何を育てたかを忘れないように、デジカメで撮影したり栽培ノートに書き留めておくとイイですね。
次回は、コンパニオンプランツと接ぎ木苗の注意点をご紹介します。
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